人間を育むために行われる教育
義務教育というと良い記憶を持っている人は少ないかもしれません。その名の通り、宿題や他の課題、時には先生の無言の圧力のようなものを押し付けられ、その学習の意味がわからなかったという人は多くいるはずです。しかし、今現在自分たちが生活し、暮らしているというのは、すべて幼少期の教育の上に成立していることです。大人になってからは当たり前でしかないことも、子どもたちにとっては、当たり前でなく、教えてもらって初めてわかるということも多くあります。
人は、人によって教えてもらうことで初めて理解し、それを自分に定着させることが可能となります。つまり人間に教えるのではなく、人間にさせるために教育はあるといえるでしょう。学習環境も近年変化を見せており、様々な問題も指摘されるようになっています。学科の習得は確かに学校や先生の義務であるかもしれません。しかし、子どもたちの情緒を育み、守って行くことを他人にばかり負わせるようにはしないほうが良いでしょう。